昨今のアウトドアブームでお子さんと登山を始めたいと思う方も増えているのではないでしょうか。
一方でお子さんが小さい場合にはこんな悩みが出てきます。
・途中で飽きてしまうのでは
・おむつ替えができる場所はある?
・必要な持ち物は?
我が家の父「ながお」は過去にボーイスカウトの指導者をしていたことがあり、登山やキャンプに小学生~中学生のお子さんを引率した経験があります。
そんな父が2歳の息子との登山デビューに向けて準備を進めています。
上記ロードマップに基づき今回は「ロープウェイやケーブルカーがある山」の登山として、父と息子の2名で高尾山に登ってきましたので、当日の息子の様子や成功のコツをまとめました。
この記事を読むとこんなことがわかります。
・登山を成功させるための成功のコツ
・おむつ替えスポット
・おすすめの持ち物
結論、9割近くの行程を息子が自分自身の足で踏破することができたので、高尾山は子連れ登山のデビューに最適な山でした!
高尾山 基本情報
住所 | 東京都八王子市高尾町 |
標高 | 599m |
ケーブルカー・リフト代金 ※いずれも同額 ※2歳未満は無料 | 大人(往復):950円 大人(片道):490円 子供(往復):470円 子供(片道):250円 |
山頂までの所要時間(片道) ※ケーブルカー・リフト を利用した場合 ※大人の場合の時間 | 45分程度 |
公式サイトURL | https://www.takaotozan.co.jp/ |
駐車場:「薬王院自動車祈祷殿駐車場」がおすすめ!
高尾山近辺には複数の駐車場がありますが、値段の振れ幅が大きいです(500円~2,000円程度)。今回は最安値の「薬王院自動車祈祷殿駐車場」を利用しましたのでそちらを紹介いたします。
収容台数250台と大きめですが、GWや紅葉の時期は満車になってしまうこともあるようなので、混雑する時期は自家用車以外の方法で行くか、複数の駐車場の候補を押さえておきましょう。
駐車場から登山口までは徒歩で10分程でした。
当日の登山レポート
当日の行程概要と所要時間
当日の行程と所要時間は以下の通りです。
お菓子休憩や道草を挟みつつの登山となりましたので、登り1.5時間、下り1時間程度と、大人の行程のおよそ2倍の時間がかかりました。
場所 | 時間 |
駐車場到着 | 9:30 |
ケーブルカー清滝駅着 | 9:45 |
ケーブルカー山頂駅着 | 10:05 |
山頂到着 | 11:30 |
下山開始 | 12:10 |
浄心門付近でおんぶ | 13:00 |
ケーブルカー山頂駅着 | 13:10 |
ケーブルカー清滝駅着 | 13:25 |
駐車場到着 | 13:35 |
今回使用したルートはケーブルカーを利用して高尾山駅まで行き、1号路を登って山頂を目指すコースです。
https://www.takaotozan.co.jp/course/
道中の息子の様子
登山途中の息子の様子を時系列を追って紹介します。
駐車場~ケーブルカーに乗るまで
まずは駐車場~ケーブルカーに乗るまでです。
実は車を降りて20歩ほど歩いた時点で抱っこおねだりが始まってしまいました。
ただ、前日から「明日は山登りだけど、抱っこしないで歩けるかな?」、「歩ける!」のやり取りを何度も繰り返していたので、「自分で歩くんだもんね、歩けたらすごいよ!」と励まして何とか乗り場まで歩かせました。
駐車場~乗り場までの道のりは息子にとってつまらなかったようで、乗り場に到着した時点ではテンション低めでした。しかし、黄色のケーブルカーが見えてきた途端に元気になりました!
乗車中も木々が鬱蒼と茂る急斜面を、電車で登っていくのが楽しかったようで、夢中で車窓から景色を眺めていました。
ケーブルカー下車~登頂まで
ケーブルカーを下車後すぐにおやつのおねだりです。
せっかくなので景色のよいところでベンチに腰を掛けておやつを食べさせました。
おやつを食べ終わったら早速登山開始です。
登り始めると意外と順調なペースで登っていきます。
不思議な形をした根っこや虫に興味を持った時には、急かさずに気が済むまで寄り道をしました。とはいっても毎回5分程度で自分から歩き始めます。
男坂の急な階段も、抱っこせずに手をつなぎながら登りきることができました!
登り切った際には後ろから応援してくれていた登山客の方が「おめでとうー!!」と声をかけてくださいました。
男坂を上りきってしばらく歩くと、薬王院の建物が姿を現します。
これまでの青々とした木々の景色から、景色が一変し、阿吽像や天狗の像が姿を現します。息子は興味津々で観察していました。
山頂までの道中に寺院があり景色の変化があることも高尾山が子連れ登山にオススメな理由の一つです。
薬王院を過ぎると、飽きてしまったのか「抱っこ~」とねだられましたが、「抱っこしないで登れたらすごいよ?ママに自慢しようよ!」と励ましたら、「うん、自慢しよう!」張り切って登ってくれました。
それ以降は抱っこの要求もなく、気づけば山頂に到着していました。結局息子はケーブルカーを降りてからすべての行程を自分の足で登り切りました。山頂に着いた時の息子の達成感にあふれた表情は忘れられません。
また父自身もどんなに高い山を登っても得られないような不思議な達成感がありました。
山頂から見える他の大きな山々を見て、いつかはあの大きな山も息子と二人で踏破しようと新たな目標ができました!
下山
その後、山頂で昼食をとり下山しました。タイムスケジュールの組み方が甘く、下山を始めた時点で普段のお昼寝の時間になってしまっていました。
途中まで抱っこせずに頑張ってくれたものの、薬王院を過ぎたあたりで限界を迎えてしまい、抱っこ紐でおんぶして、ケーブルカー駅まで歩きました。
総評:2歳児の高尾山登山に成功!(90点!)
時間配分をミスってしまい、下山途中でおんぶしてしまいましたが、それ以外の行程はきちんと自分の足であるくことができました!これはもうほぼ高尾山登山に成功したといっても差し支えないと思います!
他の方のブログを見ていると3~4歳で登山を始めている方が多かったので、「きっと抱っこすることになるんだろうな」と覚悟していただけに、とても驚きました。
2歳児との登山成功のコツ
今回9割近くの行程を2歳児が歩くことができたポイントをいくつか紹介します。
「ながお」自身、小さいころからボーイスカウトで登山をしてきましたが、幼稚園~中学生までは登山が嫌いでした。なぜなら、わけもわからず登山を「やらされていた」から。強制的にやらされる登山ほどキツイものはありません。
これから紹介するコツは当時の経験を踏まえたうえでの内容となっており、今回は実際にそれらのコツを実践して成功に結び付いておりますので、再現性は高いと思います!
登山をする際に心掛けること4つ
道草をしまくれ!
皆さんが登山する理由ってなんでしょうか?おそらく「達成感を味わいたい」という方が多いと思います。しかし、はじめて山を登る小さなお子さんに「登山の達成感」を理解させるのは難しいでしょう。
したがって「達成感」以外の登山する楽しみを道中で与えてあげなくてはなりません。
昆虫などの生き物を観察したり、不思議な形をした木の根っこを動物に例えたり、石から石へジャンプして遊んでみる等・・・
お子さんが興味を示したものにしっかり向き合いつつ、大人も子供が興味を持つようなものがないか、普段の登山以上に周りを観察しながら登山しましょう。
すごいことにチャレンジしていると実感させる
単純に歩き続けるモチベーションを維持するために褒めまくります笑
「登山の達成感」を学ぶことにもつながります。
特に「自分で歩いて頂上まで行けたらすごいよ!帰ったらママに自慢しようよ!」、このキラーワードを言ったら一発で「抱っこしたい」がなくなりました!
他の登山者とのコミュニケーションを積極的に!
今回息子と登山をしてみてわかったのですが、小さい子連れの登山は珍しいこともあり、他の登山者の方から声をかけていただけることが大変多かったです。
その中には、
「小さいのに自分で歩けてすごいね~!」
「がんばれ~!」
といった応援のお声かけもたくさんあり、その声かけを受けて息子の歩く力強さが明らかに増しました。大人もそうですが、いろんな方から褒められたりするとうれしいですよね。
道を譲る際に笑顔で「すみません」とお詫びしたり、声をかけていただいた際にきちんとお礼することで、相手の方が下山する際にすれ違う時や、休憩場所で再度お会いした際にまた話しかけてくれやすくなります。
高尾山だと登山者が多くて恥ずかしいですが、すれ違う方に挨拶するのもいいですね!
スケジューリングは余裕をもって!(目安は大人の2倍)
今回の反省点です。お子さんのお昼寝の時間等を加味して登山のスケジュールを立てましょう。
今回大人だと45分かかる道のりが1時間半かかりましたので、2倍を目安に行程を組んでください。
当日持参した持ち物
・飲み物(二人分)
⇒普段よりも多めに持ちましょう。
・抱っこ紐(おんぶできるもの)
⇒可能であればおんぶができる抱っこ紐にしてください。抱っこだと足元が見づらくなり転倒のリスクが高まります。ちなみに我が家はエルゴのオムニ360を使用しています。大人が一人で、リュックも背負わなくてはならない場合、子供は登り=おんぶ、下り=抱っこ、と使い分けましょう(リュックはその逆)。登りは前向き、下りは後ろ向きに転倒しやすいため、万が一転倒した際のお子さんの怪我のリスクを少しでも低減できます。
※ベビーキャリアはお子さん自らの足で歩かせることがメインであれば不要です。あくまで「保険」の位置づけであることを考えると、重いベビーキャリアではなく軽量な抱っこ紐の方がよいです。
・普段食べないおやつ
⇒モチベーションアップのために普段食べないようなおやつを持参しましょう!
・お弁当
・その他普段お出かけする際の持ち物
まとめ
事前の練習といくつかのコツを押さえれば、2歳児でも自分の足で山を登れます。
登山デビューに向けたロードマップを作成していますので、こちらの記事をご参考にしてください。
皆さんのお子さんの登山デビューに少しでも貢献できれば幸いです!
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